2016年02月27日

スイッチ総研『あなたの知らない本多劇場』思い出しメモ

えー、グズグズしている間にさすがはステージナタリー様、素晴らしい記事にまとめてくださいました。

小劇場を愛する俳優と観客が集結!スイッチ総研「あなたの知らない本多劇場」

もう私ごときのレポートは不要な気もしますが、まあ、せっかくですので。一応、直後に書き上げたメモを元にしています。記憶違いがあった場合はなにとぞご容赦を。

2016年2月15日(月)21:40集合
同じ集合時間を予約した12名が4名ずつ3つのグループに分けられ、玄関口で簡単な説明を受ける。説明を受ける間、ツアーを終えたグループがどんどん退場してくる。謎の小芝居を披露する皆様。「本多劇場、また来たいですねー」「本当ですねー」

ロビーのソファーに座り、しばらくの間、順番を待つ。ロビーを飾る花には「祝開場 本多劇場様 1982年11月3日」の文字が。テーブルの上には本多劇場について書かれた記事のスクラップや猫のホテル選手名鑑2008が置かれている。懐かしい!猫ホテにまだ池鉄さんや菅原さんが在籍している!その間も先行するグループは小芝居を披露しながら外へ出て行く。「スイッチ総研、楽しかったですねー」

さて、いよいよ出発。まずは楽屋口。そうか、このカーテンの向こうは楽屋口か。今まであまり意識したことなかったわ。入っていくと床に座り込んだ和田瑠子さん(湯ぶね)が観客に気がつかない体で携帯電話の相手と話し込んでいる(演技)。観客に気がつくと慌てて(演技)観客の1人の名前を尋ねてきて「確認してまいります」「○○様伺っております。どうぞ奥へ」

下手袖。《スイッチを押してください》 赤いボタンを押すとブザーが鳴り、背後のドアが開く。中からブロンドのかつらを慌てて被ろうとしながら森谷ふみさん(ニッポンの河川)が現れ、続いて付き人?の佐藤真弓さん(猫のホテル / 表現・さわやか)が「先生!」と送り出す(姿を見た瞬間に笑ってしまって台詞をちゃんと聞けなかった)。「先生方はどうぞ奥へ」

楽屋に続くドアの前に内山奈々さん(劇団チャリT企画)。「3分間で強制終了とさせていただきます」「とはいえ、ごゆっくりお過ごしください」「どうぞ奥へ」

《ドアをノックしてください》 ノックすると、背後のドアが開き、平田敦子さんが現れる。峯村リエさんを見かけたら何とかかんとか。デカいから何とかかんとか。平田さんの顔も十分デカいと思いました(失礼)

《一番奥のいすに座ってください》 楽屋に入り、いすに座ると、背後のカーテンの向こうから上田遥さん(ハイバイ)が現れる。鏡前の化粧道具を片づけながら「先輩すみません」「私なんかが上座を」「すみませんすみません」



楽屋の廊下には猫背椿さん(大人計画)の写真が。「差し入れをいただきました」とのこと。



《ノックせずにドアを開けてください》 開けると、男優たちが全員手にエロ本を持っている。「いや違うんです。息抜きしていただけなんです」



楽屋を出て舞台裏手の通路へ。サングラス、土鍋、太鼓など、これまでスイッチに使われてきた小道具が並べられている。《斧を掲げてください》 掲げると、魔女の扮装をした女優が2人現れ(あれじゃ誰だかわからないよ)、「すみません、こっちでした」と持っていた鎌を代わりに置いていく。

上手袖へ。《舞台の中央に立ち、左手を胸に当ててください》 本多劇場の舞台に立つことに興奮するグループ一同。暗転した後、スポットライトに照らされ、客席の研究員たちによるスタンディングオベーションを浴びる。三軒茶屋ミワさん(江古田のガールズ)が現れ、「ほらみんなカーテンコールよ」と。一礼した後、袖に戻ると、ミワさんは「あら私はダブルコールがかかっちゃった」と舞台に戻る。





袖を出て外の階段へ。キャットウォークがある階層へ上がる。《扉を開けてください》 黒子姿の小松和重さん登場。「桜吹雪散ってた?散ってない?あちゃやっちゃったよ。いや急にメールがさ。明日また来てください。今度こそ最高の桜吹雪をお見せしますんで」

通路を進む。《扉を開けてください》 キャットウォーク?今度は男性スタッフたちがエロ本を読んでいる。「息抜きしていただけなんです」

さらに外の階段で屋上へ。《台本の台詞を読んでください》 「おおロミオ…」榊原毅さん(三条会)現る。「そう!それでいいんだよ」「あんな演出の言うことなんか気にする必要ないんだよ」「寒いから戻りな。俺も一本吸ったら戻るから」

外の階段で下へ。客席後方を出たところの通路に出る。「チラシはお持ちですか?」(誰も持っていなければ“時価”を貯金箱に入れれば買える)「どうぞ中へ」上手後方の出入口から客席へ。チラシで指定された席に座ると、島田桃依さん(青年団)と濱野ゆき子さん(だっけ?自信ない)が現れ、「前すみません」と隣の席に座る。「あれ?今日って小林賢太郎じゃないの?」「あさってからじゃない、やだー」などとやっていると、暗転し、次の順番のグループがステージに現れてカーテンコール&スタンディングオベーション。

下手後方の出入口から通路へ。右手の扉を開け、狭い階段で上へ。男性が1人寝そべっている。「すみません、先輩方少々お待ちください」 一度扉の中へ入ってから戻ってくると「先輩方どうぞ」 靴を脱いで調光室へ。《台本を素早くめくってください》 めくると村上航さん(猫のホテル)が現れ、「俺はこっちをやるんで先輩はあっちを!」(ここで次の次の順番のグループがステージに現れるタイムスケジュールだったらしいが、私のグループは最後から2番目だった。)

隣の音響室へ。《財布を持ち上げてください》 持ち上げると、a亭の店員姿の森下亮さん(クロムモリブデン)がラーメンらしきものをお盆に載せて現れ、「こんちゃーす」すると村上さんが戻ってきて「a亭さんは音響さんじゃなくてこっちこっち!」



階段を下り、再び客席後方の通路を経て1Fと2Fをつなぐ階段の上へ。《(チラシ回収ボックスに)チラシを入れてください》 入れると、扉が開いて峯村リエさん(ナイロン100℃)が現れ、「ナイロンのチラシを捨てるの?」「ケラさんが色んなところから怒られながら自ら折り込んだチラシを?」「…違った。スイッチ総研のチラシじゃない。ならどんどん捨てて。若手は潰さなきゃ」

階段を下りて1Fへ。男性用トイレと女性用トイレの間のスペースに、車座になっている稽古着姿の面々。菊池明明さん(ナイロン100℃)とか佐山和泉さん(東京デスロック / 青年団)とか。《間に座ってください》 座ると口々に声をかけてきて「先輩ちっす」「(台本を見せてきて)先輩ここ意識の持ち方がわかんないんですよ。教えてください」荻野祐輔さん(東京エスカルゴ。)が駆け込んできて「座長がインフルで倒れた!」一同騒然としてその場を去る。

男性用トイレの中へ。《蛇口の下に手を入れてください》 手を入れると、水が出てくる。洗面台の脇にある扉が開いて松村武さん(カムカムミニキーナ)が現れ、「このハンカチ(注:とても汚い)使うかい?」「…いいよ。それ(ペーパーナプキン)使いなよ」「ここ客席の下なんだよ。知らなかったろ」



平吹敦史さんに誘導されて事務室へ。《(社長室の)ドアをノックしてください》 大石将弘さんと千葉雅子さん(猫のホテル)がいる。大石さん「専務お願いします」千葉さん「あなたがたのことはずっと見ていました」とノートPCの画面をこちらに向けると本物かどうか監視カメラのような映像が。「素晴らしい。本多も喜んでいます」本多一夫さんのまるで遺影のような写真が。「それではこのお芝居のラストシーンをお願いします。大石」「はい。事務室を出たらこの台本どおりの芝居をお願いします」「じゃあ一度通してみましょうか」

事務室を出てロビーへ。「本多劇場、また来たいですねー」「本当ですねー」

(2500円の料金に含まれていて入場者に配布された、下北沢本多劇場の開場30周年を記念した冊子『街と劇場』には劇場の展開図があり、通ったルートを確認できます。デザインされた方のサイトに展開図の写真が。)




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2014年10月13日

『演劇クエスト・京急文月編』冒険の書 その3

その2の続きです。

野比温泉に未練があり、YRP野比駅で途中下車したものの、もう真っ暗で営業時間内にたどり着けそうにない。なんてことをしているうちにアフタートークの開始には少し遅れてblanClassに到着した。三浦海岸の煮込みで裏トークが始まっていることをもう少し早く知っていれば、そっちの方が近いからそっちに行ったよ!
ただいまblanClass.jpg

終電に間に合うように途中で退席したトークで印象に残っている話題は「呪いを解くこと」について。「プレイヤーカードの設定によって施された呪いを解かれることなく帰宅してしまうプレイヤーもいるのではないか」という趣旨の指摘があった。市原さんも「演劇の呪いは強い。自分は必ず劇場に帰ってきてもらい、呪いを解くことにしている」と発言。これに対し、藤原さんは「三浦海岸のイベントに呪いを解く機能がある。冒険の書はプレイヤーが自然と三浦海岸に集まるように作ってある。煮込みで飲んでいるプレイヤーがいることはその証しである」と答えていた。

宮永さんの「月を見上げよ」というツイートを見て八王子で見上げた空
八王子の月.jpg

以下、テクニカルな感想です。

最初に「冒険の書」をパラパラめくり、RPGはRPGでも『ルナティックドーン』(Wikipedia)か!と思った。北千住の街を放し飼いにされた、あの『四谷の怪談』をも超える自由度の高さ。何しろゴールがない。

プレイヤーカードの設定*1はどう扱ったものか困惑した。最終的にはほとんど気にしていない。トークでも同様の感想が多かった。藤原さんは反省材料としてカードを渡す行為が作業のようになってしまったことを挙げていた。違っているかもしれないけど、魔女のタロット占い、元々の構想ではカードを渡す際に全員に施される儀式だったんじゃ?また、「冒険の書」ともっとリンクしていても良かった。折に触れてカードを見るように指示はあるものの、カードの内容による選択肢の誘導があったほうがゲームブックっぽい。
*1 TRPG『天羅万象』(Wikipedia)の業システムにおける“因縁”を連想しました。まあ、無印『天羅』も散々叩かれましたし。

「三浦半島1DAYきっぷ」は最初からある程度の枚数を買っておき、blanClassで売れば良かったのに(ボソッ)

楽しかったことは楽しかったけど、はっきりとしたストーリーがあった分、これは演劇だと感じられた『四谷の怪談』*2と比べると、“演劇”の名を冠している理由はまだよくわかっていないところもあり、次回以降に期待したいと思います。
*2 トークで呪いの話題になった時、まだ『四谷の怪談』の呪いから解かれていないのか…と思いました。

次回『演劇クエスト・本牧ブルース編』は11/22〜24。
本牧アートプロジェクト2014の仮サイトはこちら↓
http://honmoku-art.jp/2014/




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2014年08月17日

『演劇クエスト・京急文月編』冒険の書 その2

その1の続きです。

横須賀中央駅で京急に乗った後、車内で次の降車駅をどうしようか考える。
・YRP野比駅(野比温泉!)
・三浦海岸駅(海だ!)
・三崎口駅(南へ!)
三浦海岸に決めた理由は、「冒険の書」を読み進めた結果、どうもそこでは「イベント」があるらしく、それも先着1名は「アイテム」を手に入れられるようだったからだった。何だ、この作品、仕込みあったのか(この時点まで全くないと思っていた)。三浦海岸駅から降りて海岸へ向かう。

途中にあった電柱。別役感ある。
電柱.jpg

「冒険の書」の指示どおり電話ボックスに入り、電話機の下を探ると…。電話番号が書かれたメモと便箋が貼ってある。便箋には“2番目に訪れた勇者へ”とある*1。アイテム、ゲットだぜ!入手した電話番号に電話する。…が、3分待っても出ない。あれ?何やらレトロな着メロが流れたけど、これを聞かせることがイベントなの?納得し難いまま、一度はボックスを出たものの、諦めきれなくてもう一度電話。すると女性の声が出た!
*1 「冒険の書」の記載では先着1名しかアイテムを入手できないように読めるため、この時点では“最初に訪れた勇者”がアイテムを残したという設定かな?とも思ったが、2名まで入手できるように変更されたらしい。三浦海岸の電話ボックス.jpg

「プレイヤーカードには何と書いてありますか?」「“海は今日、どんな顔をしていますか?”」「何と答えますか?」…と海の方向を見やると、そこには携帯電話を手にこちらを向いている女性が!そして赤い帽子をかぶったもう1人の女性が歩いてくる!こ、怖い!*2
*2 ままごとの象の鼻スイッチの「おーい!おーい!」を想起させた。象の鼻メンバーの濱野ゆき子さんが演じていたし。後に発表された配役によれば、“電話ボックスの妖精”という役名らしいけど、全然妖精っぽくない。むしろホラー。赤い帽子は落さんですね。魔女がこの時間は八景にいない理由がこれ。

電話が切れた後、砂浜を歩いてみる。や、考えてみれば、こんなに海の家が立ち並んでいるような海水浴場は初めて来たわ。ピザーラまであるのか。子どもの頃、毎年海に行っていたけど、父の実家から歩いていけるその海は岩場ばかりだったし。

さて、次はどこに行くか。温泉か、南か。駅に戻りながら考えていたら、「上宮田」のバス停にちょうど三崎港行きのバスが。電車で行っても三崎口駅からバスなんだよね。これは天啓。

三崎港
三崎港.jpg

もう18時近かったこともあって人は少ないし、とろ饅頭がどこで売っているかもわからない。まぐろでも食べようかと思ったけど、意外と高い。うーん、時間も時間だし、バスで城ヶ島に行くくらいしか選択肢ないなあ。

バスが来るまでの時間に立ち寄った諏訪神社の狛犬。何だかでっぷりしている。
諏訪神社の狛犬その1.jpg諏訪神社の狛犬その2.jpg

「上宮田」からバスに乗るルートは「冒険の書」に載っていないので、ページを行きつ戻りつ城ヶ島の項目を探した結果、紹介されているポイントは2つ。まずは観光橋へ。

賽の河原感ある。
城ヶ島の海岸.jpg

これが謎のほこら。なぜかぬいぐるみが祀られている。
城ヶ島の謎のほこら.jpg

そして…観光橋から望んだ、念願の、海に沈む夕日!周りには他にもちらほら「観客」の姿が。三脚を用意した本格的な夕日ハンターもいた。
城ヶ島にて沈む夕日.jpg

夕日に照らされてオレンジが映える百合の花。

咲き乱れる百合の花.jpg

猫の案内人。
猫の案内人その1.jpg猫の案内人その2.jpg猫の案内人その3.jpg猫の案内人その4.jpg

バス停近くの駐車場まで戻ると猫が集会を。
猫大集合.jpg

なぜ電源もないのに扇風機が?
扇風機.jpg

ちょうど来た三崎口行きのバスの発車時間が迫れど、もう1つのポイントである楫の三郎神社に向かう道が見つからない。いや、待て、あれか?ええい、ままよ。戻る時間が遅くなるけど、もう1本あとだ!

楫の三郎神社の鳥居。ここから少しだけ階段を昇る。
楫の三郎神社その1.jpg

階段の上の楫の三郎神社。雰囲気ある。
楫の三郎神社その2.jpg

神社から降りてきたところで見えた残照。まるでオーロラのよう*3
残照.jpg

*3 山崎奈玲子さんのこの写真がすごい。


(その3へ続くかもしれない)

posted by chaghatai at 02:33| Comment(0) | 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする