2015年07月12日

6/9~6/10の日記

6/9(火)
20時、『海底で履く靴には紐が無い』STスポット
冒頭、微妙に体をブレさせる大谷さんを見て「おお!これが太一メソッド!」と思った。
何気ない所作でゾクッとしたのは、岩渕貞太さんを初めて見た時と同種のもので、
それが経験値では圧倒的に足りないはずの大谷さんで再現できていることに可能性を感じた。
テキストが良かった。誰にも知られることのない、自分の中だけのオフィスラブ。(と自分では思っているが、往々にして周囲にはバレている。)
あと徳永さんもご本人にツイートしていたが、松村さん変顔をしていても美人だなあ、とずっと思っていた。
宮崎さんの使い方がもったいない、は藤原さん( http://bricolaq.hatenablog.com/entry/2015/06/12/152955 )に同意。

終演後のトーク、ゲストは岡田さん。
この作品、全公演ポストパフォーマンストークがあった。
(トーク中、太一さんが「トーク嫌いなのに松村さんがトークやればチケット売れるよって言うから」と。)
多田さんの回と迷った末、この回にした。
岡田さんをライブで初めて見た。
奇妙なもので、この月、あと2回、別の場所で岡田さんを目撃することになる。
わかったさんの稽古でこっちに滞在しているからだろうけど。

トークはとても刺激的なものだった。
以下、記憶にある言葉の覚書。
(メモしていたわけじゃないので、ディテールや順番は適当です。的なことを言っていた程度でお考えください。)
山縣「以前から役者の地位が低いと感じていた。役者のことを最優先に考えた公演にしたかった。1日1回公演はマスト。ギャラも大谷さんが一番多い」(大谷「え?マジで?」)
岡田「ゲストだから自分のことを語る。自分に影響を受けた作品はたくさんあるが、この作品には他の作品には及ばなかったチェルフィッチュの要素を感じる」
岡田「チェルフィッチュがSTスポットであのまま活動を続けていたら、もしかするとこういう作品を作っていたかもしれない」
岡田「長く同じ役者と続けていると、こう入力するとこう返ってくるという作業を省略できるようになる。これは楽になったということでもあるんだけど、実はこの作業が楽しい」
山縣「(できあがってしまった)自分の体ではもうできないことを大谷さんにやってもらった」
大谷「体がもう大変」(トークの冒頭から「ちょっとこれやりながらでいい?」と体をあちこち動かしてクールダウンをしていた。)
観客「大谷さんが参加することになった経緯は?」
大谷「前から誘われていたが、断っていた。たまたまこの期間空いたから。そしたらSTスポット押さえましたからって言われた」
観客「公開稽古を見た。音楽に体が動かされているという印象を受け、危ういと思ったが、できあがった作品ではバランスがとても良くなっている」
山縣「その懸念はあった。いっそ無音でやろうとも思ったが、大谷さんと相談しながらそうはならないようにすることができた。音楽は使わなくてもいいと思っているが、結果として使って良かった」

6/10(水)
19時30分、ままごと『わが星』三鷹市芸術文化センター 星のホール
再々演、初日に続いて2回目。
当然の満席。そこに入れるか!という増席マジックに感動した。
胸ポケットに入れたまま粉々にしてしまいがちなアポロ、この日は開演前に食べてしまった。
初日は違和感があったとツイートした山内さんの祖母役、観る側が慣れたせいもあってか、全然気にならなくなっていた。
『わが星』ダメ派の人が揃って気にするステロタイプな昭和の家族像。
確かに気になる。特に気になったことが永井秀樹と黒岩三佳が演じるちーちゃんの両親がグルグル回りながら自宅をわが家わが星と歌い上げるパート、
初演でも再演でもここで一番涙が出たんだけど、お母さんが典型的なイメージ上の専業主婦像で、いやいや、こんな人、いまどきどれだけいるの?と思ってしまった。
赤く焼き尽くされるちーちゃん最後の日は、このキャストで観る『わが星』はこれで最後かと思うと感慨深く。






posted by chaghatai at 01:38| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする